第10話

2日目の朝。

起きると、隣に寝ていたはずの有也がもういない。

渉はその隣に寝ていたはずで。

…あ。

まだ、寝てる。

今、何時だ?

――7時40分。

けっこう早い時間だなあ。

有也は朝早く何処へ行ったんだ?

とりあえず、起きようと体を起こす。

――と。

渉の腕が伸びてきて、腕を掴まれる。

「え?何で――」

すか、と聞こうとした。

起きていると思ったからだ。

が。

返事は無く。

そのまま。

ひっぱられて、オレはまた寝た格好になる。

そして。

渉に、抱きすくめられた。

ちょっとまて?

何だ?

これは。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る