第七章 真相と、復習と、殺《R15》

《R15 今回の話は、暴力的シーンがございます。ご了承ください。》




「おお、どんどん視聴した人が多くなっているな。残念だが、お前は社会的に殺されるのだ。動画配信サイトは、拡散する人が一人でもいれば、多くの人に伝わり、また違う人が見る。実はな、もとの動画、jasuの動画、お前が消す直前に、違う人にコピーされて、もう全部のが知ってしまってるんだ。」

「お前はなにがしたいんだ。」

数秒の間のあと、叫ぶような大きな声で言う。

「3人の命を殺したんだろ。その復讐だ!!!!!!!!!!」

吐き捨てるように言う。もうこんなことになるなら、しょうがない。実は、わかっている。父が包丁を持っていることを。俺は決めた。父の方へ向かう。そして、片方の手で、父の右手を掴み、もう片方の俺の手で、父の左手に隠し持っている、包丁を奪う。私は、柔道をやっていた。こんなことは簡単だ。もう思い返すことはない。パソコンのほうへ戻り、一気に父の方へ駆け抜ける。


「もうやめろ!!」

「グサッ・・・。」


包丁を父の心臓に刺す。父はとても驚く表情で顔がこわばる。


「なぜだ・・・。」

俺は包丁を抜き出す。血ふぶきが自分の服、そして、顔にかかる。鼻の付く気持ち悪い血のにおいだ。俺は続ける。


「グサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッ・・・。」


俺は刺しながら大声で叫ぶ。


「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。」


もう心神喪失のようになった。いや、心神喪失なのではないだろうか。もう息はしていないと思う。それでも、鬱憤の恨みを晴らすため、ずっと刺し続ける。そんなところにドアの開ける音と1階で震えるような女性の声と心配するような男性の声が聞こえる。

「この上の2階で・・・。必ず逮捕してください。」

「そうですか。では、私が前に進むので、その部屋を教えてください。」

おそらく母と警察官だろう。俺が父と話しているうちに、警察を呼びに行っていたのだろう。俺は父を刺すのをやめ、階段の方へ向かった。そして、真っ赤な血の付いた包丁を手に、2階へ向かう警察官に向けて刺す。


「グサッ」


その後、叫びながら逃げる母も、捕まえ、当たり前のように刺す。


「グサッ」


そんなことをしているうちに、ドアを開けると、別の警察官、3人が道路に。

「お前は包囲されている。ナイフを捨て、こっちへ来い。さもないと、銃で撃つぞ。」

「撃てるものならうってこい。」

警察官たちは何か話している。そして、3人の警察官は道路から、銃を俺に向ける。こんなころになるなら、いっそのこと、3人の警察官も殺せばいい。赤黒い血の付いた包丁を持ちながら、はだしのまま、右の一人の警察官へ包丁を突き出すように走る。すると、真ん中の警察官は、銃の球を本当に出すように、俺に向けていた。左の警察官は、

「ここは住宅街ですから、銃の発砲はできません。それに、ここで撃ったら、銃刀法違反で逆に捕まりますよ。」

と言う。そして、庭を突き抜けようとすると、銃の発砲音がした。

「パンッ」

俺の左足に痛みが走る。そして、もうダメだと思いながら、倒れた。そこからは意識がない。 

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