第2話

美空said






家から高校は20分程の距離で





隆はいつもバイク





「ほれ、早く乗れ」




当たり前のようにヘルメットを





頭にぽんっと被せてくれる






「うん」






素直に乗る私に





「掴まれよ」





フッと笑う隆





その笑顔が大好きで





私だけに向けてくれたらいいのに







バイクで学校なんてあっという間で





「あっ!隆弘ー!おはよー」






バイクを停めるとすぐに来る






隆の彼女






名前は忘れた





だってすぐに別れるから





覚えれない






「あぁ。はよ。じゃぁ、美空またな」







そう私はここまで





隆の腕に彼女が抱き着き





勝ち誇った顔をして去っていく






幼なじみと彼女





その壁は本当に高すぎる

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