復刻版12 「こころのダイアローグ3!」 ~あるイタリア人女性の仕事奮闘記~

林音生(はやしねお)

【1】 番組冒頭

 ここは、イタリアのとあるAMラジオ局のブースの中。パーソナリティの林美香と、ゲストのソフィア・マッシマが着席している。


 まもなくスタッフの合図が聞こえ、番組が開始する……。


 なお、番組中、2人の会話は原則イタリア語である。



【スタッフ】 「おふたりともよろしいですか? 3、2、1……。」



 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



【美香】

 チャオ・ア・トゥッティ! (みなさん、こんにちは!)


 ミカ・ハヤシです。「こころのダイアローグ」の時間がやってまいりました。


 この番組は、毎回「こころ」に関係の深い方をゲストにお招きして、お話をお聞きする番組です。


 さっそく今日のゲストをご紹介しましょう。


 ロンバルディア州からお越しで、現在、郵便局内務作業員としてご活躍されている、ソフィア・マッシマ(Sofia Massima)さんです。


 ソフィアさん、ピアチェーレ(よろしくお願いします)。



【ソフィア】

 ピアチェーレ。



【美香】

 ソフィアさんは、24歳のときに現在の郵便局に就職され、現在26歳でいらっしゃいます。


 しかし、現在に至るまでの道は大変険しく、想像を絶するような体験をされてきたそうです。


 学生の時に、原因不明でうつ病を患われ、そのまま社会人になられますが、過酷な環境でお働きになりながら闘病の日々を送られます。


 ところが、ひょんなことがきっかけで、病気からは回復されて、夢も叶えられ、現在のソフィアさんがあられます。


 今日は詳しく、その、時及び現在のお話をおうかがいしていきたいと思います。





 ところで、ソフィアさん、よかったらお互いに「親しみを込めた話し方(ダーレ・デル・トゥ dare del tu)」をしてもかまいませんか?



【ソフィア】

 チェルト、ミカ!(もちろんよ、美香!)



【美香】

 グラッツィエ、ソフィア!(ありがとう、ソフィア!)。


 じゃあ、今日は遠慮なく質問をぶつけていくから、覚悟しておいてね。



【ソフィア】

 望むところだわ。楽しみにしてるわね。




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