第21話
店を出てから真っ直ぐ向かった先はホテル。
「ほら、もっと開けよ」
口悪く私に命令したかと思うと、マサトは一気に境界を貫いた。
さっきよりも一層深くなるそれに、思わず顔が歪む。
「………っ、」
絶えず漏れる声を何とか押し殺し、それでもなお追いつめてくるマサトから次第に体は逃げるように上へとずれていく。
「逃げてんじゃねぇよ」
そう言って膝裏に腕を差し込むと、ずり上がった体を引きずり下ろすように元の場所へと戻された。
そして再び行われるそれに、目尻からは生理的な涙が溢れ落ちる。
「ほんとお前、好きだな?」
そう言って動きを止めることはなく、私を見下ろしながらマサトは意地悪く口元を歪めた。
───私はどこまでも貪欲だ。
例えばこんな、壊されそうなほど深く、鈍い痛みを感じるような行為をされたとしても、
「好き…っ」
そこに快楽を見出してしまうほどに───。
自分本位な行為でも構わない。
それが最終的に私を快楽に落としてくれるなら。
むしろそれでいい。
それが、いい。
気持ちなんていらないから、ただ私を気持ちよくして。
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