第19話

それは時間が経って半分以上溶けた氷と、カフェラテの薄茶色が分離したもので。


グラスには、紙のコースターに水溜りを作る水適だけが付いていた。


それを一口飲んだマサトが、



「あっま…しかもクソまずい」



勝手に口をつけておいて、顔をしかめながら文句を言う。


そりゃそうでしょうね、なんせシロップ2個入ってますから。


なんて思いながら、口直しに紙コップに入った水を飲むその顔を、内心ではほくそ笑みながら眺めてた。


結局自分は飲み物を買うこともなく、この店に到着して早々に「出るぞ」と言って席を立つ。


それに倣って自分もグラスを乗せたトレイを手に席を立つと、返却口へと戻した。

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