第11話

開店時間を目前に、空っぽだったガラスケースには次々と惣菜が並べられていく。


定番の生野菜を使ったサラダと肉類に魚類。そして揚げ物。


日によって変わるメニューは、並べていく時点で既にヨダレが垂れてきそうだった。



「今日のランチはガパオライスね」



そう言って調理室からやってきたのは真野さん。


真野さんは店の社員ではなく一応パートさんなんだけど、ほぼフルで入ってるからいつ来ても顔を合わせる。



「じゃあ今日もよろしくねー」



そして売り場にキビキビと指示を出していく真野さんの後ろから、ふわふわした顔でやってきたのが安井さん。


まるで七福神のえびすさんみたいな風貌でやってきたこの人こそ店長だと言うのだから、最初は驚いた。


もう真野さんが店長でいいんじゃないだろうか…なんて事は絶対に言えないけど。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る