第3話 誰も孤立しないクラス

明日までに考えてくる、そう言って話が終わったが1晩経ってもやりたくない、その気持ち1択だった。でも、断わったら、みんなに空気読めないって思われるかな。どうしよう。そんな時に、君が言ったんだよね。


「僕は、誰も、孤立しないクラスを作りたい。1人でいるのが好きな人ももちろんいると思う。それは人それぞれだけど、何かあったときに手を差し伸べることができる関係性を作っていけたらいいなって僕は思ってる。」

それを聞いて、自分はそんなクラスに憧れてたのかもなって、気づいたんだよね。

「月野は、どう思う?」

どう思うが何に対しての質問かわからない。だけど私は

「いいなって思う。」

ただ一言そう答えた。その一言は、肯定の意味だと受け取られたらしい。

「さて、今年の学級委員は月野さんと、南雲さんの2人に決定しました。」

この選択は私の高校生活を変えていく大きな1歩となった。

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君がいたから私は。 せとか @erica0818

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