パーティーメンバーには秘密がありました

【テイムしようとしたモンスターが超激レアでした】の続き


完全に続きから書き出しているので前作から始める事をオススメします


一人称、二人称語尾の改変可 性別固定はしませんので演者様に合わせてキャスティング可能です



当台本をご利用の際、義務付けはしませんが可能であればXにて(@Yazome_)と台本タイトルをポストしていただけると作者が歓喜します。 ギフトや投げ銭機能がある配信については 《台本使用時のギフト、投げ銭を禁止》させていただきます。 その他ご不明点はXのDMにてお問い合わせ下さい


登場人物

エヴァン(男性)パーティーのリーダー的存在

エレナ(女性)元気まっしぐらな女の子

トッド(不問)人型の唯一個体 リスの吸血によりリス耳としっぽが生えている(外せるが敢えて取ってない)

リス(不問)世界に数種類しかいないとされる唯一個体の一体


以下、本編


リス:「…お前、*唯一個体ゆいいつこたいだったんだな」


トッド:「そうだよ?完全に人に擬態出来るタイプの唯一個体。変な行動さえ取らなければ、怪しまれることはないからね」


リス:「でも、なんでコイツらと一緒にいるんだ?」


トッド:「ん?」


リス:「オレたち唯一個体は群れることを嫌うはずだ…なのにどうして……」


トッド:「…だって、楽しいだろう?」


エレナ:「トッド〜!リスちゃ〜ん!ただいまぁ!」


エヴァン:「魔力結晶たんまり採ってきたぞ!少しギルドに売って換金してもらうから手伝え!」


トッド:「ああやって毎日賑やかで、泣いたり笑ったり怒ったりしながら生きているんだ…僕らと違って…ね」


リス:「どう見ても騒がしいだけだろ…」


トッド:「そうでも無いよ?まだ出会って5年かそこらだけど…少なくとも、一緒にいて飽きない」


エヴァン:「何やってんだぁ?置いてくぞぉ!」


エレナ:「早く行こうよぉ!」


トッド:「はぁい、今行くー」


リス:「…オレたちは群れが嫌いなはずだろ…?」


0:間


エヴァン:「いやぁ、稼いだ稼いだ!これで暫くは金に困らねぇな!」


エレナ:「結構な高濃度の結晶が紛れてたから、高値で引き取って貰えたね!ラッキー!」


トッド:「なんかごめんね?僕らのために」


エヴァン:「気にすんなって!ついでに金も稼げたんだからさ!」


エレナ:「そうだよ!今日はパーッと宿でご飯食べよ!」


トッド:「あの…さすがにこの姿で*彷徨うろつきたくないな…」


エレナ:「あ、それなら…はいこれ!」


トッド:「…?帽子と、マント?」


エレナ:「完全に隠すことは出来なくても、とりあえず目立たせないようにする事は出来ると思って、さっき買っておいたんだ!」


エヴァン:「色がどーだの形がどーだのってなかなか決まらないから、俺が無理やり選んで買ったけどな」


エレナ:「だってぇ!せっかくプレゼントするんだから、ちゃんと選びたいじゃん!」


エヴァン:「長ぇんだよ!」


エレナ:「女子の買い物は時間がかかるものなんですぅ!」


トッド:「あははっ、2人ともありがとう、大事にするね!」


リス:「なぁなぁ、オレには何かないのか?」


エレナ:「リスちゃんはねぇ…はいこれ!」


リス:「…なんだこれ、服?」


トッド:「おぉ、僕のマントとおそろいだ」


エレナ:「可愛いでしょ!」


トッド:「すごいねエレナ、どうやって作ったの?」


エレナ:「お店の人に作ってもらった!」


エヴァン:「トッドだけにプレゼントするのはリスちゃんが可哀想〜とか言ってな…」


リス:「…へっ、こんなの貰っても、嬉しくねぇよ!」


トッド:「嬉しそうだね」


リス:「違う!」


エレナ:「えへへぇ!2人ともおそろいで可愛いねぇ…!」


リス:「あ、目が変わってる」


トッド:「いつもの事だよ」


エヴァン:「とりあえず宿に行こうぜ、腹減ったよ」


リス:「なぁなぁ、この魔力結晶は食っても良いのか?」


エレナ:「え?どうだろう…直接体内に取り込む物じゃないから分からないな……」


リス:「ふぅん…(がりっ!)」


エヴァン:「なんかすげぇ音したぞ?」


トッド:「リス…大丈夫?」


リス:「(悶絶)キュウゥゥゥゥッ」


エレナ:「大丈夫じゃないみたいだね…」


エヴァン:「魔力結晶は身に付けてるだけでも十分魔力供給が出来るんだから、わざわざ食べる必要ないだろ…」


トッド:「食べてみたかったんだよ…きっと」


エレナ:「でもほら!結晶は色が薄くなったら魔力が少なくなってる証拠だから、しばらくは……」


エヴァン:「……おい待て、見る見るうちに色が薄くなってるぞ…!?」


エレナ:「リスちゃんはちゃんとした魔物だから分かるけど、なんでトッドも!?」


エヴァン:「半魔物にしたって、これは異常なスピードだぞ……」


トッド:「あぁ…なんでだろうねぇ?」


リス:「お前は唯一こた…むごごごごご!」


トッド:「きっとそれだけリスから貰った魔力が強いんだよ!」


エヴァン:「そうかぁ?」


エレナ:「なんか、リスちゃんと同じぐらいの速度で色が薄くなってるんだけど…」


トッド:「半リス化した反動とかじゃないかな!?ほら、まだ魔物になって日が浅いから、魔力のコントロールが出来なくて勝手に漏れ出てるんだよ、きっと!」


エヴァン:「……」


エレナ:「……」


リス:「むごごごごご!!」


エヴァン:「まぁ、そーゆー事にしておくか」


エレナ:「そうだね、実際トッドは魔力が強いし」


エヴァン:「実はトッドも*唯一ゆいいつ個体だったりしてな!?」


トッド:「あははははは、何言ってるのエヴァン!そんなわけないじゃないかぁ!」


エレナ:「だよねぇ!まさかトッドが人型の唯一個体なわけないよねぇ!」


トッド:「あははははははは」


エレナ:「あはははははは」


エヴァン:「あははははははは」


リス:「むごごごごごごごご!!!」


エヴァン:「とりあえず…もう1回潜ってくるわ」


エレナ:「うん、ちょっとこれはかなりの量が必要そう…」


エヴァン:「*宿飯やどめしは明日にして、今日はひたすら採掘だな」


エレナ:「ついでにモンスターの素材も集めよっか!」


エヴァン:「いいな!そう言えばジャンピングスパイダーの糸が欲しいんだよな……」


エレナ:「えぇ!?あの蜘蛛嫌いなんだけど…」


エヴァン:「お前はひたすらカンカンやってりゃいいだろ!?」


エレナ:「小型でもモンスター討伐はランクアップに必要なんだから、そうはいかないでしょ!?」


リス:「ぶはぁぁぁぁぁ!おいトッド!何しやがる!」


トッド:「キミが余計なこと言いそうだったからつい」


リス:「事実だろうが!」


トッド:「リス、余計なことは言わないでね?」


リス:「いずれ何かでバレるだろ」


トッド:「うん、それならそれでいい…でも、今は人間としてここに居たいんだよね…」


リス:「なんでそこまでこいつらにこだわるんだよ」


トッド:「こだわっている訳じゃないけど…なんでだろうねぇ、居心地がいいんだ。」


リス:「…オレにはよくわかんねぇ」


トッド:「いずれわかる時が来ると思うよ?」


リス:「……ふん!」


エレナ:「トッド、リスちゃん、ちょっと行ってくるね!」


エヴァン:「てかお前らも来い!」


トッド:「あはは、はぁい、今行くよぉ!」


0:間


エヴァン:「さっき結構採ったのに…もう結晶生成されてる…」


エレナ:「魔力結晶って、その周辺の魔力を吸い取って出来るんだよね?こんなに早くできるものなの?」


エヴァン:「さぁ…」


リス:「オレがいるからじゃないか?」


エヴァン:「は?」


エレナ:「どーゆー事?」


リス:「*唯一個体ゆいいつこたいはそもそもの魔力量が桁外れに多い、だから、それがいる土地は魔力結晶が馬鹿みたいに生成されるって聞いたことがある」


エレナ:「…つまり、リスちゃんをここに置いておけば、無限に魔力結晶が手に入るってこと?」


エヴァン:「リス、お前神様なの?」


リス:「なんでそうなるんだよ!」


トッド:「まぁまぁ…リスが居ることで結晶の生成が早まったとしても、結局ギルドで見るのはその結晶の質だから…」


エヴァン:「あぁ…早く生成だけでお粗末な結晶だったら、金にならないからな」


エレナ:「確かに…魔力結晶ってだけで高値で取引されるけど、値段はピン切りだもんね」


トッド:「なら、ここでキャンプするってのはどう?近くに他のモンスターもいるし」


エレナ:「キャンプかぁ…でも、それじゃ何かあった時にすぐ対応出来ないよ?」


エヴァン:「そーだぞトッド、ギルドに行くにも時間がかかる…俺たちは転移魔法が使えないんだ、軽率にモンスターの巣でキャンプするのは危険だぞ」


トッド:「んー…なら、とりあえず僕とリスが洞窟の入口で一晩キャンプして、どれだけ結晶が生成されるか検証しよ?」


エレナ:「トッド、それも危ないよ…!」


エヴァン:「何考えてんだよ!」


トッド:「大丈夫だって!やばいと思ったらすぐ逃げるからさ!」


リス:「(小声)…本気か?」


トッド:「(小声)弱いヤツらは魔力量の差にビビって近づいて来ないからね、大丈夫だよ」


リス:「……エヴァン、エレナ一晩だけだから大丈夫。お前らは宿でゆっくり休んでろ」


エレナ:「リスちゃんまで…」


エヴァン:「…ホントにやばいと思ったら、ちゃんと逃げてこいよ」


トッド:「わかってるよ」


0:間


トッド:「さて、何から話そうか」


リス:「何企んでやがる」


トッド:「企む?何も企んでないよ。ただ同じ唯一個体として話がしたかっただけだよ」


リス:「…なら、お前はいつからその姿なんだ」


トッド:「んー、いつだろう…エヴァン達と知り合った時からだから…5年ぐらいかな」


リス:「その前は」


トッド:「別の人間の姿をしていたよ。前にも言っただろう?僕は擬態できるって」


リス:「なら…お前はいつ生まれたんだ」


トッド:「それこそ覚えてないな…人間たちがこの土地を繁栄させるよりも、もっとずっと前…ざっと見積っても200年以上かな」


リス:「その間、他の唯一個体と出会ったことは…?」


トッド:「無いよ。」


リス:「…なら、どうしてオレを受け入れた」


トッド:「ん?」


リス:「オレは、お前が唯一個体だと言われるまで気が付かなかった…ただ魔力が桁違いに多い人間ぐらいにしか思ってなかったんだ…そして、お前の秘密を知った上で一緒に行動している…どうしてだ」


トッド:「興味があったからだよ。」


リス:「興味?」


トッド:「そう。唯一個体を見るのはお前が初めて…同種という物がどんなものか知りたかったんだよ」


リス:「…」


トッド:「それに、こうして会話ができる…知らんぷりしているなんて出来なかった」


リス:「……アイツらが知ったら、なんて言うんだろうな」


トッド:「さぁ…でも、ずっと一緒に居ようとは思ってないよ」


リス:「…?」


トッド:「人間と僕らでは寿命が違いすぎる…どこかでお別れして、風の噂で死んだと知るくらいが調度良いんだよ」


リス:「それは、アイツらが可哀想だ」


トッド:「…君は口の悪さが目立つけど、実は優しいんだね」


リス:「なっ…!」


トッド:「ふふっ、でもまぁ…こんな風に人間と行動していると、自分が唯一個体だって事を忘れそうになるよ…実際、あの2人と一緒にいると…自分は本当に人間なんじゃないかって錯覚する。そう思わせてくれる2人だからこそ、見ていて飽きないし、もっと知りたいとも思う」


リス:「お前はこの先、どうするんだ」


トッド:「…どうしようか?」


リス:「…お、お前が嫌じゃなければ、オレが一緒にいてやるぞ!」


トッド:「リス?」


リス:「オレだって退屈してたんだ!旅でもなんでも付き合ってやるぞ!」


トッド:「…そうだね…いつかは、そんな日が来てもいいかもね」


リス:「…ふんっ!」


トッド:「ふふっ…、ねぇリス、お前は…」


0:一方エヴァンとエレナ


エレナ:「トッドたち大丈夫かな…」


エヴァン:「まぁ入口にいるだけなら大丈夫だろ…変に奥まで入ってモンスターと鉢合わせしなければ危険は無い」


エレナ:「でも…トッドは確かに魔力が強いけど、それだけだよね?」


エヴァン:「後方支援メインだから前線には立たないな」


エレナ:「もしやばいモンスターが出てきたら…」


エヴァン:「……」


エレナ:「あの辺、噂だとハイオークとかフォレストウルフの群れが出るって…」


エヴァン:「……」


エレナ:「心配だよ…」


エヴァン:「さすがにハイオーク相手はキツイな…」


エレナ:「でしょ!?何かあってからじゃ遅いって!」


エヴァン:「…戻るか」


エレナ:「うん、行こう!」


0:トッド、リスに戻る


トッド:「…人がせっかく大事な話をしようとしている時に、邪魔しないでもらえるかな?」


リス:「ハ…ハイオーク…!?」


トッド:「注意喚起が出ていたけど…まさかほんとに出るとはね」


リス:「どーすんだよ!」


トッド:「どーするって…倒すに決まってるじゃないか」


リス:「お前のその細い腕で何が出来るんだよ!」


トッド:「失礼だな…これでも魔法はちゃんと使えるよ」


リス:「あわわわわっ!きた!!」


トッド:「(舌打ち)」


リス:「ふぎゃっっ」


トッド:「リス、今からやることは絶対、誰にも言わないって約束できる?」


リス:「…うぅ、ぎもちわるぃ……」


トッド:「あらら、そんなに乱暴にしたつもりはなかったんだけど…」


リス:「…で、約束ってなんだよ」


トッド:「ちょっと面倒だから、コイツを消す」


リス:「はぁ!?消すってどーやるんだよ!」


トッド:「だから、それを誰にも言わないって、約束できる?」


リス:「…わかった、何する気か知らねぇけど、約束する」


トッド:「お利口さん。」


リス:「M/トッドはそう言って、襲いかかってくるハイオークと対峙した…けれど特別何をする訳でもなく、ただ右手をハイオークに向けてかざし…そして……」


トッド:「じゃ、約束ね」


リス:「M/そして、その右の掌から…真っ黒な空間が現れた……」


トッド:「危ないから、ちゃんと掴まっててね?」


リス:「ぶ……ブラック、ホール……!?」


トッド:「これはね、僕の必殺技!亜空間魔法だよ」


リス:「こんなのに吸い込まれたら二度と戻ってこれねぇ!!」


トッド:「そうだよ?それに、こんなのが使えるってバレたら大変だからね!ちゃんと約束守ってね!」


リス:「口が裂けても言え……」


エレナ:「トッド〜!」


リス:「……!?」


トッド:「……あららぁ、戻ってきちゃった」


エヴァン:「トッド、大丈夫か……ぁぁあぁ!?」


トッド:「あははぁ、たった今リスと約束したのに、秒でバレちゃった」


エレナ:「ちょっと、何それ、トッド!?どう言う事!?」


エヴァン:「おいおい、お前それ、亜空間魔法じゃねぇか!」


トッド:「うん、とりあえず危ないから離れててね?」


エヴァン:「…お前、一体何者なんだ」


トッド:「…(ニッコリ微笑む)」


0:間


トッド:「ふぅ、終わった終わった!」


エレナ:「何を呑気に!」


エヴァン:「そうだぞトッド!ちゃんと説明しろ!」


トッド:「あ〜、やっぱり言わなきゃダメ?」


エレナ:「ダメに決まってるでしょ!?」


エヴァン:「しっかり説明してもらうからな!」


トッド:「(軽い深呼吸)実は、僕もリスと同じ唯一個体なんだよ」


エヴァン:「…」


エレナ:「…え?」


エヴァン:「トッドが…リスと同じ……?」


トッド:「僕は人型の唯一個体…そして、別の人間の姿になることも出来る。今君たちが見ている僕は本当の僕の姿じゃない」


エヴァン:「……なんだよそれ…」


エレナ:「私たちを、騙してたの?」


トッド:「騙すつもりはなかったよ…でも、結果的にそうなるね…」


リス:「オレだって言われるまで気付かなかったんだ、人間のお前らが気付けるわけないだろ」


エレナ:「…でも、なんで私たちと一緒に居たの…?」


エヴァン:「唯一個体は群れを嫌うんだろ?なのに、なんでわざわざ…」


トッド:「君たちに興味があったんだよ」


エレナ:「……興味?」


トッド:「そう…2人しかいないのに賑やかで、毎日笑ったり怒ったりして…何がそんなに表情を変えさせるのか、気になったんだ」


エヴァン:「…あの時、死にかけた状態近寄ってきたのは、わざとってことか…」


トッド:「そうだね、適当に覚えていた人間の体つきを真似してこの姿を作って…そして君たちに近付いた。」


エレナ:「……トッド…1つ確認させて」


トッド:「なに?」


エレナ:「……私たちと一緒に行動していたトッドは、人間…?それとも、ただの魔物?」


トッド:「…っ!」


エレナ:「教えて」


トッド:「……人間…だったんじゃないかな…?こうして一緒にいる時間は楽しかったし、もっと続けばいいのにって、思ったくらいだよ」


エレナ:「……」


エレナ:「(大きく深呼吸して)はぁぁぁ!良かった!」


トッド:「エレナ?」


エヴァン:「なんだよ…じゃあこの話はこれで終わりな!」


トッド:「エヴァンも…なに?どういう事?」


リス:「コイツらはトッドが人間として一緒にいたから、安心してるんじゃねぇのか?」


トッド:「…そうなの?」


エレナ:「そうだよ!そりゃ、戻ってきてあんなもの見ちゃったらさ?ビックリしたし…しかも唯一個体だったなんて聞かされて、さらにビックリしてるけど…」


エヴァン:「トッドが魔物じゃなく、人間として一緒に居たってんなら、もうそれでいいって事!」


エレナ:「はぁ〜なんかなんかもぉ、急にお腹すいてきた!」


エヴァン:「俺も…」


トッド:「ちょっと待ってよ!僕は2人を騙して一緒にいたんだよ!?怒るとかないの!?」


エヴァン:「なに?怒って欲しいの?」


エレナ:「そんな事したって、トッドが唯一個体であることに変わりないでしょ?」


トッド:「そうだけど…でも!」


エヴァン:「しつこい!」


エレナ:「そうだよトッド!トッドはトッド!それでいいの!」


リス:「お前、いい仲間に出会ったんだな」


トッド:「(泣きそうになりながら)…そう、だね…!」


0:間


エヴァン:「おいトッドー!そっち行ったぞ!」


トッド:「はいはーい!任せてよっと!」


エレナ:「2人とも息ピッタリ!さすがだね!」


エヴァン:「へっ!」


トッド:「雑なエヴァンに合わせるのが大変だよ」


エヴァン:「なんだと!?」


エレナ:「あれ?リスちゃんは?」


トッド:「ここだぞ〜」


エレナ:「うわぁ!なにそれ!」


リス:「何って…今日の飯だよ」


トッド:「リスもすっかり大っきくなったねぇ」


エヴァン:「だな、あんなにちっこい小動物だったのに、今は大型犬サイズになっちまった」


リス:「いい飯を貰ってるからな!成長が早いんだよ!」


トッド:「誰のおかげだと思ってるのさ」


リス:「お前が魔力ダダ漏れにするようになってくれて助かるぜぇ!おかげでオレはおこぼれを頂戴できるってもんだぜ!」


エレナ:「なんか、リスちゃんとトッドも仲良しになったね」


エヴァン:「唯一個体は群れないとか言っときながらな」


エレナ:「…本当は、寂しかったんじゃないかな?」


エヴァン:「ぁん?」


エレナ:「群れないんじゃなくて、関わり方を知らないから避けてただけなんじゃないかな?」


エヴァン:「どーだろうな…」


エレナ:「いつまで一緒に、居れるかな」


エヴァン:「さぁな…まぁ、俺はアイツらと離れるつもりはねぇよ!死ぬまで一緒に居てやるさ!」


エレナ:「…っ!わ、わたしも!!」


トッド:「エレナ〜リスがまた怪我してる〜ちょっと回復してあげてー!」


エレナ:「……はーい!」


おわり

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【4人劇】テイムしようとしたモンスターが超激レアでした 夜染 空 @_Yazome_

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