第2話
どうせこの時代、待ち合わせ場所から動いた所で会えなくなるわけじゃない。
携帯で連絡できるんだから。
そう思い直して、近くのカフェにでも入って連絡を待とうと決めた。
一応携帯で素早くメールを打ち込んで、彼氏の携帯に送信をした。
再び顔を上げて歩き出そうとした時。
「待てよ」
さっき聞こえた低い声が、また鼓膜に届いた。
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