第4話

(あと10分…あと10分…)そう智美は言い聞かせる。しかし、濡れたパンツと冷や汗が智美の体を次第に冷やし、それもまた尿意を更に促進する。シュゥ…(あっ…)ポタ…ポタ…ついに智美の尿は少し床に垂れてきた。(ダメ…これ以上もらしたら…)智美は必死にダムの入り口を閉め込む。そう。あともう少しでこの尿意から解放される。あと少しなのだ。だが、そんな気持ちもあっけなく崩れ落ちた。智美の膀胱は限界を越え、ついにダムにヒビが入る瞬間を迎えた。ジュ~~…(あぁっ…)智美の足を伝い、床に水溜まりがみるみる広がってゆく。(あぁ…ダメっ…ダメェ……)そんな様子に隣の席の女子が気付いた。「あっ!智美さんおしっこ漏らしてる?!」「わ?!ホントだ!!」「くっせぇ!!」「中3にもなっておもらしだってよぉ!!」たちまち騒ぎになってしまった。智美は泣き出してしまった。

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