第3話

大学近くのファミレスでかなと別れた後、私はなんとなく大学によった。初めて待ち合わせしたコンビニ前、合鍵を渡した校舎の裏、先輩に恋したサークル館の部室。もう、春から社会人の先輩はここにはいない。それがすごく寂しかった。先輩だけじゃない。他の今年卒業してそれぞれの道を歩んでいく先輩たちのことを思うとまた涙がとまらない。

今まで、しっかり関わって大好きだと思う先輩なんていなかった。でも、大学に入って初めて大好きだと思える先輩達ができた。別に、しょっちゅう一緒に飲みに行っていたわけではないし、特別仲が良かったわけでもない。それでも、関わって大好きだと思った人達ともう当たり前みたいに会えなくなることが辛い。新たな門出をお祝いしなければいけない、そう思いながらも送り出す方は辛いばかりである。

先輩との思い出の場所がこんなにキラキラしてるのも先輩のことが大好きだったから。こんなに男の人を好きになるのは初めてできっとずっと忘れられない気がする。別れてもやっぱり私は先輩のことが人として尊敬しているし大好きで恨んだり不幸になって欲しいとは思えない。

きっと私は素敵な人に恋をして素敵な恋愛ができたんだと思う。今もまだ大好きだけど今の私じゃあダメなんだ。私は私が誇れる自分になってそしてまたタイミングが合えばこの人ともう一度恋をしたい。そのためにも私は前へ進む。たくさんの苦しみと辛さと胸がキュッとなる思いとたくさんのありがとうを掲げて私はこれからも生きて成長する。

また、落ち込む日もくるかもしれない。連絡してしまうかもしれない。それでも、自分を肯定できる私になるんだ。私はそう決意した。どうか、先輩が幸せでありますように。できれば幸せにするのは私でありたいけどね。

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