〈コメント〉

 今回のお題は「心霊現象・フェミニスト・饅頭」でした。今回も、お茶の間ぽんこが「フェミニスト」とかいう難しいワードを入れやがったので、大変でした。ぽんこはこういう時事ネタな強いワードが好きらしいです。

 フェミニストとは女性の権利の向上を主張する人々のことで、本来的には良い意味の言葉ですが、最近は一部の過激な人たちのせいで悪いイメージがついている言葉だと思います。創作上でも悪い意味で使った方が正直使いやすい所がありました。心霊現象がかなり非現実に寄った言葉なので、現実的なフェミニストという言葉との相性はかなり悪いと感じました。現実と非現実のどちらに寄せるかが重要になりそうです。饅頭は、温泉饅頭、もみじ饅頭、肉まんなど使い道は色々ありそうです。

 僕は逆張りオタクなので、あえて「心霊現象」「フェミニスト」の強いワードではなく、「饅頭」を軸に考えました。「饅頭」と言えば、落語の「まんじゅうこわい」が印象的です。怖いもの知らずの男が唯一饅頭だけは怖いと言うので、仲間たちがその男を饅頭で怖がらせようとする話です。面白いので、ぜひ調べてみてください。ここから発想を得て、今回は「フェミニスト」が「心霊現象」にいちゃもんを付けるというストーリーを落語風に書いてみることにしました。非現実が現実に引き込まれるというミスマッチさが落語の雰囲気に合っていたと思います。

 構成としては、落語らしく、「マクラ小話→本編→オチ」と進め、ところどころにクスクスとなるようなファニー要素を散りばめました。会話文多めでテンポよく、落語の役の演じ分けをイメージしました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

第3回 トイレの花子さん 佐々木キャロット @carrot_sasaki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

同じコレクションの次の小説