第6話

「それで、あなたはどこから来たんですか?上の階の方ならすぐ自分の所に帰ってください」


「上の階ではねえけど、上から来た」


「はい?どういう意味ですか?」


「言ったってお前には理解出来ねえよ」


「理解出来ないってどういう事ですか?」


「…………」


「…理解出来ないってどういう事?」








そっちがそういうつもりなら、とあたしも敬語をやめる。上から来たってどういう事なの。空から来たって事?天使?いや、こんな性格の悪い天使なんているわけないか。というか、そもそも天使がいるわけないか。




どうやら想定外の常識知らずを目の前にしてしまい、あたしの頭は随分と混乱してしまったいるらしい。可哀想に早く寝よう。脳ミソを十分に休ませてあげる必要があるこれは。






「…そんなに知りたいのか?」


「そりゃまぁ」


「…飯食ってから教えてやる。腹が減った」








…………はい?

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