プロローグ

プロローグ

あといくつ嘘を重ねれば、嘘をつかなくてもいい日が来るのだろう。



そんなことをふとした瞬間いつも考えてる。



もしかしたら、私に“そんな日”は来ないのかもしれない。



それなのに信じればいつかは願いが叶うはずなんてバカなことを思ったりもする。



だからバカな私は“そんな日”は来ないと分かっていても、いつかは嘘をつかなくてもいい日が来るのではないかと願ってしまうのだろう。




――たとえ、私の世界が全て嘘で成り立っているんだとしても。

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