第3話
でも一週間前までは、まさかあたしと付き合ってくれるなんて思ってもみなかった。
だって、あたしと彼の関係は一週間前まで“友達”だったから。
向こうにとっては、それ以上でもそれ以下でもない関係。
2年になって、すぐに彼と同じクラスだという事が張り出された紙で分かり、更に『桜井』と『椎名』で出席番号が前後な事にもテンションがあがった。
うちの学校は一学期の3ヶ月は出席番号順の席で過ごさなければならないから、3ヶ月間嫌程、彼の雰囲気を後ろから眺められるなと、ちょっとばかり変態チックな事を思ったりした。
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