41歳男性G.Wさん「既読無視が許せない」

【お悩み】

初めまして。


私は41歳、妻子持ちの会社員です。


最近、友人や同僚とのやり取りで「既読無視」をされることが増えました。


メッセージを読んだのに返信しないなんて、相手に無視されているようで腹が立ちます。


特に、家族の話や仕事の愚痴を聞いてほしいときに既読スルーされると、「私の気持ちなんてどうでもいいのか」とイライラが募ります。


妻には「気にしすぎだよ」と言われますが、どうしても許せません。


私自身、小さい人間だとは分かっているのですが、この苛立ちをどうすればいいのか、誰か教えてください。




【お答え】

既読無視、正に現代に蔓延る深刻な問題の一つだと思います。


というのも、G.Wさんの「既読無視が許せない」というお悩み、私もすごく共感できる部分があります。



実は私も、昔は同じことでよくイライラしていました。


まるで私の気持ちを軽んじているような感覚でした。


大切な人や大切な用事であればあるほど、相手が「既読」をつけた瞬間から「なんで返してくれないんだ」と頭の中でカウントダウンが始まるタイプでした。


そして一定の時間が来てしまうと「なんで返してくれないの」や「今誰かといるの」など追撃をしてしまう始末。


私も非常に心の狭い人間だったなと反省しています。


ですが、徐々に少しずつその気持ちをコントロールできるようになりました。


私の経験を交えながら、G.Wさんのお悩みに寄り添って、いくつか対応策をお伝えできればと思います。



まず、G.Wさんは恐らくあの時の私のように「既読無視」をされていることを、ただ返信がないだけではなくて、「自分の存在を軽く見られている」と感じてしまう瞬間があるのだと思います。


家族のことや仕事のストレス、それでなくとも自分の気持ちを吐き出したい時、本来であれば誰かに「うんうん、分かるよ」と聞いてほしいのに、既読マークだけがポツンと残ってると、まるで「お前の話なんて興味ないよ」と言われたような気分になりますよね。


そしてG.Wさんは41歳で妻子持ち。


家庭でも職場でも責任が重い立場でしょうし、「せめて友人くらいは味方でいてくれよ」と思う気持ちも当然です。


それが裏切られたような感覚になって、怒りが湧いてくる。


その立場故に、意外とそういう小さなことに傷つきやすいのかもしれませんね。



私の場合、似たような苛立ちを感じたのは、大学時代に付き合っていた彼女に、大事な相談を持ちかけたときのことです。


就職活動がなかなかうまくいかずに落ち込んでいた時に、「どうしたらいいだろうか」と送ったのに、既読がついたまま1日か2日ほど放置されました。


その間、「ああ、もう私のことなんてどうでもいいんだな」「もう私のことは好きではないんだな」「もう誰も信用できない」と勝手に決めつけて、悶々としていました。


実は、彼女も就職活動で忙しくて返せなかっただけだったんですが、当時の私は「無視された」という事実にしか目がいきませんでした。


G.Wさんもそんな風に、既読無視の裏に「悪意」を想像しているのではないでしょうか。



ですが、私はあるとき、自分の苛立ちを抑える方法を学びました。


あの時はまだ、お互いを分かり合っていなかった、ともすれば自己理解も足りていなかったのだと思います。


つまり、自分の気持ちや想いを噛み砕いて飲み込む前に、相手に押し付けていただのです。


愛する人たちとも、最初はまるで管理するかのような関係でした。


ですが、今ではお互いを理解し合える関係になりました。


愛する人たちと過ごす中で気付いたのは、「相手の反応を待つ」ということが、どれだけ無意味かということです。


返事を強制するのではなく、相手がどう思うかより、私がどうしたいかの方が大事だったのです。


もちろん、G.Wさんとは異なるシチュエーションかもしれせん。


ですが、私が今の生活で学んだのは、「相手の行動に自分の感情を振り回されない」ということです。


今私は無視をされたとしても、「今は気分じゃないのかも」「また時間を置いてからにしよう」と軽く流せるようになりました。



話が若干逸れてしまいましたが、G.Wさんの苛立ちについては、具体的な対応策がいくつかあります。挙げてみますね。


例えば、「返信は相手の自由」と割り切ることです。


最初は難しいかもしれませんが、連絡を既読無視されても「相手の人生は相手のもの」と考えてみるのです。


例えば、私は「何か欲しいものがあったらいってね」と伝えたとき、もし相手が黙っていても、「別にいいや」思うようにしています。


G.Wさんの連絡に返事がないのは、G.Wさんへの攻撃ではありません。


ただのタイミングの問題かもしれませんよ。



また、別の発散方法を見つけてみてはいかがでしょうか。


例えば家族の話や仕事の愚痴を聞いてほしいなら、スマートフォン以外にも吐き出す場所を作ってみルのです。


例えば、私は何か不安を抱えた時には、こうやって知らない人の不安や悩みを聞きながら、それに回答をして心を落ち着けます。


悩みの種類や形、大きさは人それぞれあれど、同じように辛い想いをしている人がいるのだなと思うと安心できますし、それに私なりの回答をすることで自分が満たされる感じがします。


誰かに認められている感じがするのです。



G.Wさんの苛立ちは、私と種類は異なれど、「誰かに認められたい」という気持ちの裏返しなのではないなかと思います。


私も一人暮らしなので、家の中は基本的に静かです。


自宅でのリモートワークであり、また友達を家に招くこともないので、仕事が始まっても終わっても基本的には誰の声も響きません。


もしG.Wさんのように妻子持ちの方であれば、家庭や仕事で頑張ってる自分のことを、近い人から「偉いね」と褒めてほしいものですよね。


それが都合で叶わないとしても、せめて友人からは褒められたいものですよね。


でも、相手にそれを求めるより、まずは自分で自分を認めてあげることが大事かもしれません。


私も、今の環境に「幸せだな」と思う日もあれば、ふと不安を抱えた時に「俺はよくやっている」「絶対になんとかなる」と、自分を褒め、奮い立たせています。


だからこそ、話し相手として機能してくれる時には、大きな喜びや、愛を感じることができるのです。



G.Wさんも、既読無視に振り回されず、「俺は俺でいいや」って思える瞬間を増やしてみてください。


41歳のあなたなら、きっとその強さを持ってるはずです。


お互い頑張りましょうね。


もしまた悩んだら、気軽に相談してください。


私は、DMは既読したら絶対に返しますので。


ありがとうございました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る