33歳男性W.Iさん「もっと気軽に友達と飲みたい」

【お悩み】

突然のDM失礼します。


私は現在33歳になる男です。


昨年結婚をして、子供はまだいないのですが、幸せな生活を送っています。


ですが、一つ悩みがあります。


それは、幼馴染や大学時代の友達と、もっと気軽に飲みたい、もっと気軽に会いたい、というものです。


私の周りも徐々に世帯を持ち始め、やれ子育てだ何だと忙しそうにしています。


もちろんそれでなくとも、仕事も脂が乗ってくる年頃です。


そんな中で、たまには友達と、日頃の愚痴をぶつけ合うような飲み会をしたいなと思って声をかけるのですが、様々な都合を理由に断られるケースが増えてきました。


皆忙しいことは分かっています。


それでも、たまに誘って断られてを繰り返しているうちに、「自分だけ暇なのだろうか」「もう皆自分の事なんか忘れてしまったのではないだろうか」と思ってしまう事があります。


そんなことはないことくらい理解しています。


それでも、「断られたら嫌だな」と思う気持ちが、いつの間にか「誘うのが怖いな」という気持ちに変換されてしまう時があります。


どうしたらもっと、気軽に友達を誘えるのでしょうか。


どうしたらもっと、気軽に友達と飲めるのでしょうか。


アドバイスをお願いします。



【お答え】

フリーランスで働いていると、自由さと寂しさを交互に感じます。


私は人付き合いがそこまで得意ではない方なので、大学時代の友人と会った時に「上司の付き合いで」とか「同僚と休日にゴルフを」などと聞くと、フリーランスでよかったなと思います。


ですが、自室で一人仕事に暮れていると「ああ誰かと外に遊びに行きたいな」「仕事の愚痴が分かるもの同士で飲みに行きたいな」と思う時もあります。


私はW.Iさんと同年代なので、同じように友人の結婚・出産ラッシュが始まっています。


大学の頃は毎週のように遊んでいた友人とも会う回数が徐々に減っていき、誘ってもお互い断ることも増えてきてからは、お互いに誘いづらい状況が続いていました。


申し訳なさそうに断ってくるならまだしも「その日忙しいから無理」「すまん」と一言だけの連絡が返ってくると、なんとも言えない腹正しい気持ちにもなります。



W.Iさんはおそらく、断られた時にひどくネガティブな感情になっているのではないでしょうか。


お悩みを見ていると、「自分だけ暇なのだろうか」という思いだけではなく、まるで「自分に価値はあるのか」という風に卑下しているようにも思えます。



そういう気持ちになっている時に重要なことは、「もっと自分のために時間を使う」ということです。



友達に断られる経験が増えると、どうしても友達との関係に悩む時間が増えて、自分本位ではなく他人本位な生き方になってしまいます。


そうすると、自分の価値を見出せなくなってしまいます。


自分の価値を見出せないと「こんな自分には誰も会ってくれないのではないか」とより負のスパイラルに陥りますし、W.Iさんのように、どんどん気軽に人を誘えなくなってしまいます。



そんなネガティブな人間と、会いたい人は果たしているでしょうか。


友達に会うためには、友達に会いたいと思ってもらうことが重要です。



もし自分が、断られることで自分を卑下してしまう弱さを持っているのなら、その弱さをも友達に曝け出してはいかがでしょうか。


私もよく断られた時に「ここ最近断られ続けていて悲しい」といった旨の連絡を、包み隠さずに送ります。


もしそこで何も言ってこないような友達は、友達ではありません。


本当の友達であれば、悪気があって断っているわけではないと思いますし、「じゃあこのあたりだったら空いているよ」とか「今は忙しくて難しい。本当にごめん。」などと、次に繋がるような言葉をかけてくれます。



W.Iさんが人付き合いに悩んでいるように、W.Iさんの友達も、仕事に家庭、恋愛など、色々な事で悩んでいる事でしょう。


そんな中で、W.Iさんはご結婚もされており、様々な人生経験を積まれているのではないでしょうか。


W.Iさんの友達も、なかなか仕事が忙しくて会えないだけで、本当はW.Iさんに悩みを聞いてほしいと思っているかもしれません。


もしそんな時に、W.Iさんが弱い人間のままだと、友達も「会わなくてもよかったな」と思われてしまうかもしれません。


でも、W.Iさんが頼れる人間であれば、もっと会いたいと思ってくれる、もっと気軽に声を掛け合えられる関係になれるかもしれません。



そのためにも、もっと自分のために時間を使い、自分を磨いてください。


誘って断られてウジウジしている時間が勿体ないです。


例えば、その時間はパートナーとの愛を深める時間にしてもいいでしょう。


私も10年近くデートには行けていないですが、空いた時間があればその場で楽しんでもらえるようなことを色々と企てます。


パートナーも忙しいのであれば、一人でとことん自分に向き合うのもいいです。


自分のことや姿は、意外と自分では分からないものです。



もしすでにW.Iさん習慣にされていたら恐縮なのですが、例えば日記を買ってみるのはいかがでしょうか。


もちろん日々の予定を記載するのもいいのですが、その前に、空いているページやメモの部分に「自分がなぜ人と会いたいのか」「断られた時にどんな気持ちになったか」「なぜそんな気持ちになったのか」など、自分の感情を掘り下げて書いてみてください。


より正直な自分に出会えます。


より正直な自分のことが好きになれます。


書き終わったら、スケジュールが空いている日に、会いたい人の名前を書いて下さい。


そしてその人に、連絡してみてください。


「近々、飲みに行きましょう」


ありがとうございました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る