第3話

<あらすじ>

甘え下手の良一と甘えてほしい誠の関係を以前から聞かされていた秋墨は、良一がデリバリーに来てくれた日に部屋に招き入れて話を聞く。誠への恩返しのつもりだった。

だが、他人がそう簡単に信用されるわけはなく、少し様子を見ようと良一にハウスキーパーのバイトを持ちかける。

お金を貯めたかった良一は、少し押し切られる形でありながらもバイトをすることになる。

ハウスキーパーのバイトの合間、秋墨と交流することで少しずつ心を開いて行き、お金を貯めたい理由を明かす。

そうやって秋墨と良一が仲良くなっていくことに、誠は悩んでいた。自分には懐いてくれないのに、と。そんな悩みから寝不足になり、カフェと二階の自宅を繋ぐ階段で足を踏み外して骨折する。

誠が入院中することになり、良一が着替えを取りに行き病室に戻ったとき、秋墨と誠が話しているのを聞いてしまう。そして、ケガの要因が自分だったことを知る。

自分のせいだと、客のいない静かな店内で一人泣く良一。

そんな姿に、秋墨は愛しいと感じるようになる。

秋墨に背中を押され、良一は誠と話をする。調理師専門学校の話を聞き、喜ぶも黙っていたことを怒る誠。母親も良一の進学にお金に糸目は付けないと言っていたと聞かされる。

良一は、家族に愛されていないわけじゃなかったことを知った。

家族との誤解が解けるのをよかったと思いつつも、笑顔を見せる良一を見て複雑な秋墨。誠に対して抱いた嫉妬。手遅れなんだと自覚する。

お見舞いの帰り道、秋墨は良一に告白をする。

良一は、向けられる気持ちが嫌とは思わなかった。

少しずつ、一歩ずつ進んでいこうと、付き合うことになる。

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