第3話

休みの日にたまに乗るくらいしか使わない自転車を取り出し、あたしは塾へ向かった。




塾には何度かお母さんと行ったことがあるけど、こうしてあたし一人で行って勉強習うのは始めてだった。





2時間。





50分の学校の授業があんなにも長いから、2時間なんて苦痛だと思ったけど意外にも2時間はあっという間に過ぎた。




学校の授業より全然分かりやすかった。





これなら続けられそう、なんて思いながら塾を出る。




20時。





もう外は暗い。




「ふわぁぁ」

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