僕の神話時代
幼少の頃の記憶(まるで神話のような)というのは色々あるだろうけれど、その中でも克明に思い出されるもの(きっとそれらは不思議な脚色によって拡張された夢)は、僕の場合ではそのほぼ全てにおいて人影が認められない。それらは皆決まって、異様に冴えたような昼間の光景であるのだ。例えば遠出した時に寄った大きな公園の木陰やら保育園のお昼寝の時間にカーテンから漏れ入る煌めきやら図書館から出た時の眩い太陽の光やら、全ては健気なものばかりであった。しかし、その視界には存在していたはずの近しい人々、両親や友達や先生たちがいない。みな捨象されてしまっていた。僕の生涯にわたる夢がそういうところから来ているのだと知ったのは、高校生になってから、つい最近のことであった。
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