第6話

二人で手を繋いで、山路をゆっくり下っていった。




「こぎつねこんこんやまのなかー♪」




何時の間にか上機嫌な天使が歌迄歌い出す。




「学校で習ったの?」



「ううん!学校はらいねんからいくの!

みどり先生におしえてもらったんだよ!!」




まだ幼稚園か。




「お姉ちゃん。アリさんが列作って歩いてるよ」



「本当だね」



「みんなむかってるから宝物があるのかもしれないよ!おいかけてみようよ!」



いやいやいや。

そうやって君は迷子になって泣いてたんでしょう?




「あ!ねえ!リスさんだよ!?」



「え?うわっ!!本当だ!!!可愛い!!!」





あ。今度はあたしも夢中になってしまった……

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