第7話(和歌山県) コテコテ過ぎる浴槽と昔の青汁のCMくらいの激マズ温泉かけ流し
和歌山県での野湯巡りをしましたが、最後のポリバス温泉改めツインバスタブ温泉(第2話参照)がめちゃくちゃ寒かったので、温まりたいところです。
温泉は身体をキレイにする場でもあるのですが、野湯巡りをすると、かえって汚れることもあるので、締めくくりにはきちんとした温泉に入りたいのです。野湯マニアあるあるでしょうか?
きちんとした温泉でなおかつ個性的な温泉を求めて、花山温泉へ到着しました。
時刻は17時前。狙ったわけではありませんが、17時から入浴料金が安くなるので、ラッキーです。
17時きっかりに券売機で購入。純温泉協会(※)の会員証で100円キャッシュバックまでいただき、ありがとうございます。
大浴場までの廊下には、交換した配管が展示されていますが、析出物がコテコテに配管にへばりついており、濃厚さがよくわかりますが、メンテナンスは大変だと思います。
お湯は501メートルの掘削自噴ですが、その自噴する様子が見える「透明パイプ」があり、やや間欠的に強弱をつけながら勢いよく自噴する様子が目視でき、ワクワクしてきます。そして、その先に飲泉用のコックがあります。たまたま通りがかったスタッフさんのアドバイス通り、少し水で薄めました。
さっそく飲泉してみましたが、鉄っぽいエグ味と強烈な苦味と塩辛さを感じました。炭酸のシュワシュワ感も残っている複雑な味わいで、薄めたにもかかわらず、めちゃくちゃ不味いです。不味いけど、また飲みたくなる不思議な味わいで、昔の青汁のCM「うー、マズイ、もう1杯!」を思い出しました。
はっきりした金気臭と微かな硫化水素臭もあり、めちゃくちゃ個性的な源泉ですが、源泉そのものは無色透明。黄茶色の湯の花成分が多く、紙コップに溜めると濁りだします。鼻にツーンとくる炭酸の刺激臭もあります。
私の経験上、「まずい」温泉ほど良い泉質の温泉なのです(科学的根拠不明です)。
大浴場。右が41度に加温したメイン浴槽。
右奥が38度ぐらいにぬるめ加温した浴槽。
毎分128ℓの湧出量で、もちろん、すべて源泉かけ流しです。
ほとんどの人が各温度の浴槽に交互入浴している様子。わかっておられますね。
源泉名は「薬師の湯」で泉質は含二酸化炭素・鉄-カルシウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉。いかにも濃厚そうな泉質名です。ミネラルが豊富で身体に良さそうです。
成分総計は21.574g/kgと、なかなか見ない数値で、めちゃくちゃ濃厚ですね。そして、 当然一番入りたいのは、温泉マニア的にメインの浴槽となる26度の非加熱かけ流し浴槽。
暑い盛りの日であれば、26度がめちゃくちゃ気持ち良さそうですが、正直、寒いです。でも、不思議と慣れてきたら気持ち良くなるのです。眠ったように浸かる方が複数おられるのがよくわかりました。
2つの浴槽を交互にじっくり浸かっているのが、とても楽しく、ぬるめ加温浴槽や露天風呂も挟んで温冷交互浴するのが最高です。 ここの温泉の濃さを証明するかのように、床も浴槽の縁もびっしりと折出物に覆われており、湯口周辺のモコモコ具合も強烈です。
自噴型炭酸泉というと、皮膚に泡が付きそうですが、全く泡が付きません。
おそらく鉄分や塩分など他の温泉成分が強すぎるのでしょう。自噴した時は無色透明な炭酸泉なのですが、空気に触れ酸化して茶褐色に変色するのだと思われます。
ここのすごいところがもうひとつ。それは、析出物が板状になっていることです。露天風呂の底にはごく薄い板状の析出物が沈んでいて、朝一番のお風呂では各浴槽のお湯の表面に膜が張っていて、膜割り体験ができるらしいです。
フロントの前のカゴに板状の析出物が置かれていて、「ご自由にお割りください」とのこと。さっそく試すと、ごく簡単にパキンと割れました。成分が固まって板状になる濃さはかなり珍しいですよね。いつか泊まって、珍しい膜割り体験をしてみたいと思います。
※純温泉サポーターズクラブに入会すると各種割引特典があります。
住所 和歌山県和歌山市鳴神574
料金 日帰り入浴 1人1150円
8時~22時(17時以降は、900円)
★おすすめポイント
強烈な味の超濃厚源泉を温度差のあるコテコテ浴槽で楽しめるところ
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