ネストネストネスト
心夢宇宙
{0} 召集
午前二時に警報が鳴る。
飛び起きて召集に応じるべく、五秒で着替える。
持ち物を
今日も雨が降っている。
振り返って鍵をねじ込み、
階段を
道は雨に
ギラギラと
集合地点には既に
「サナカ」
呼ばれて左を向くと、同僚の
相変わらず線の細さが際立っている。
「おーミナト〜、眠そうだなぁ?」
「ねむい」
「俺も。
「まだじゃない? どうせギリギリだよ」
「ハハ……」
そんな事を云い交わしていると、パンッパンッパンッパンッ、と
「ようし! 始めるぞー! 夜中に叩き起こされて眠いだろうが、いつも通りに頼む! 気張っていけー!」
威勢の良い声が響く。ちょっと暑苦しい。いつも思うが、ステレオタイプな軍人か体育教師みたいだ。
まぁ軍人には実際少し近いのだから、当たり前かもしれない。
「それではブリーフィングを始める!」
その一声に場は改まった雰囲気に包まて……
いるのに陽介が『ぬっ』と俺とミナトの間に顔を出してきた。
ふざけるな。
「やめろお前ぇ…」
ミナトが呆れながら軽い苦情を漏らすが、陽介は大して悪びれもせずにニヤニヤしている。今日も元気そうで何よりだ。
「ほら、聞くぞ」
「ん? ああ」
陽介を
そうして三人で群衆の後ろ、上官の話に耳を傾けた。
要するに、今日もまた敵が攻めてくるということだが、不安はない。
我々が負けたことは、ただの一度もないのだから。
話を聞き終えた俺たちは、作戦通り迎撃の為の行動を開始する。
雨は少し強くなっていた。
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