第2話

「あ〝ーーーーーーくそあっちぃ」





エアコンの壊れた部室で活動する気にもなれず、屋上手前の踊り場で楽器を持ち込んでウダウダするオレたち。




「あの部屋いつエアコン直してもらえんの?」




ベースを抱えた京太がみんなに問う。





「オレらしか使ってない部屋だし、まずねぇだろ」



ドラムスティックを肩叩き代わりに使うさく






「……………」





最愛のギターを抱きしめながらどっか上の空の俺、遥。






三人合わせて軽音部。




最近自分らで作った部活だ。




先輩もいないゆるゆるな部活。








…ボーカルのいない、致命的な軽音部。








そう、全員揃いに揃って音痴だったってこと。

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