まちびと

まちびと

遅れてきた恋人

待っていたんだよ

ずうっと

待っていたんだ

寒い冬には　粉雪となり

舞い降りる

はるかぜふけば

小さな花の中で

舞い散る　花弁にみとれて

秋の便りが　届けば

大きな木の数枚残った

秋枯れ色の葉となり

ただ　待っていたんだ

導かれて

引き寄せ合う

キミにあうまで

春に寄り添う🍒

心揺さぶられる

胸を熱くする

じんわりと熱を帯びる

こみ上げる

揺るがない決意

まだ、寒さの残る

春のはじめ

ワインいろの　ジャケットに

袖を通す

街は　ゆっくりと

華やぎだす

やわらかく

あどけない

さり気なく

やさしい

飛んでいけ🪽✨

無理しないで

こころの奥の悲しみを

隠さないでいいんだ

誰しもきっと

胸の中

どうしようもない

ジレンマを抱えて

それでも

できるだけ

穏やかに夜を越えて

朝方近く

とんでもない突風の

しなる音で

目を覚ます

　

このしたたか

吹き荒れる風に

　

悩みなんて

吹き飛ばそう

笑顔になれる

そんな予感

仄かに

ほのかに

凸凹

離れたって

敗れたって

かわらない

こころ

かわくときも

そりゃ　あるけど

叫んだって

囁いたって

秘密はひみつ

ほつれたって

ほぐしたって

あなたが

そこにいてくれる

よろこび

笑顔を誘う

ねぇ

どれくらい

あなたのこと

大切におもうか

わかるかしら？

ちぐはぐな

やり取りさえ

かわいくおもえるわ