飛翔140秒前

佐藤朝槻

サンタクロースの不審

 サンタクロースの衣装に着替えた。ボランティアである。小1で存在しないと気づいた俺がサンタクロースになるなんて不思議だ。

 プレゼントを渡しに行くと、受け取った女の子が満面の笑みを浮かべた。


「サンタさん、ありがとう」


 その笑顔で、俺はサンタクロースはいると思えた。信じたいと思ったんだ。



※「第5回140字小説コンテスト はのコン feat.サンタクロース」に応募しました。テーマ「サンタクロース」。

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