第17話
「・・・ごめんね。疾風。」
彼女は泣きそうな声で言い、抱きしている男の腕をギュッと掴んだ。
安堵の息を吐き彼女を離して見つめる男。口を開こうとした時、
「やーーーっと見つかったんだね〜。美緒ちゃん勝手にどっか行かないでよ〜。」
「頼むから本当やめて。疾風クソ面倒いんだからさ。」
緩い喋り方の男と口の悪い男が現れた。
美緒と呼ばれる彼女は申し訳なそうに笑いながら、謝り倒していて。
待って、何この状況(本日2度目)。
楽しそうに話している4人は周囲から視線を浴びていて、関係ないあたしは居た堪れなくなる。
どの人も見た目はピカイチに良いから見られるのは分かるんだけど、
あたし・・・帰ってもいいかな?
そうじゃん!帰ってよくない?女の子も大丈夫そうだし、ここにいる意味ないよね?そうだよね?
自問自答をしながらバレないように踵を返そうとすると
「てかキミは誰なの?」
緩い喋り方の男に見つかってしまった。
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