one.
第2話
賑わう喧騒。夜なのに昼のように輝く初めて来た繁華街。
いや、一つ訂正。
初めて来たのは繁華街じゃなく、この街。
あちこちで騒いでいる人たちを横目に誰にも気付かれないよう深く帽子を被りなおす。
前住んでた所にも繁華街はあったけどやっぱりレベルが違う。そりゃそうか。
都会と田舎じゃ比べ物にならないね。人の多さも店の多さもこの街は桁が違うほど多い。
行き交う人の流れに乗り誰にも声をかけられることなく出口へと向かう。
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