第3話
「これからどうしよう八木」
「まあ俺らが転生したなら他にも転生者いるでしょ多分」
「でも仮にいたとしても会えるかどうか分かんないだろ?」
「それはどうかな?」
「八木、どういうことだ?」
「だってゲーム序盤は森とかの場合が多いからもしかしたら転生先が森とかなこともあるんじゃないかなーって」
「なに言ってんのお前ここは現実世界だ、ゲームじゃないんだよ」
「異世界だけどね」
確かに八木の言う通りかもしれない。この森のモンスター(2体しかあってないけど)は意外とレベルが低く生存しやすいのかもしれないな・・・・
だったら他にも誰かいてもおかしくはなさそうだな・・・
「そんなことよりこの魚食べようぜーお腹すいたよ俺」
「お前ホント呑気やつだなまあ賛成だけど」
「植田火起こしってどうやんの?」
「自然学校で習った気がするな」
「あーあの木の棒使うやつな、めっちゃむずかったけど」
「それしかないな」
「えーめんどくさーえい、ファイヤーファイヤー」
「さすがに無理があるだろお前」
「だめかーファイヤー入手できないかなー」
『SPを消費してファイヤーボールを入手しますか?』
「あ、神の声忘れてた」
「失礼だぞ八木、大事なこと教えてくれそうなのに」
「あーそうだったSPを消費するとファイヤーボール使えんの?」
『現在入手可能なスキルは 潜伏 ファイヤーボール ファイヤソード
ファイヤハルバード です』
「俺って炎属性が適正なんかな?」
「まあ見た感じそうだな」
「じゃあファイヤソードにしよう」
『SPを5消費しました、残りSPは5です』
「ほかにSPの使い方ってあるの」
『他には自身の所持してるスキルのレベルを上げることができます』
「じゃあ残りのSPを剣術に使うか」
『剣術Lv1がLv2にレベルアップしました』
「これで魔物が出てもどうにかなるな」
「おい八木、ファイヤソードで火つけろよ」
「はいはい、植田薪集めに行くぞ」
それから15分ほど薪を集めた
「こんだけあつまりゃいけるだろ、ファイヤソード」
その時八木の手に炎の剣が現れた。
「あたり前な話だけど俺は燃えないな」
「腹減ったから早く焼こう」
そして俺らはキャンプファイヤーを用意して八木の持っていたサバイバルナイフで魚を捌くことにした。
「なあ、植田魚捌ける?」
「無理無理無理無理、こんな魚捌けねえよ」
「えーじゃあ俺がやるしかないじゃんとりま腹切ってー内蔵とってー」
「うわグロ」
「まあしゃーない」
「よーしいい感じ、あとはきれいな棒にさして焼く」
魚を焼き始めたらなんだかいい匂いが・・・
「あーいい匂いー」
「おい八木焦げてる焦げてる!」
「あっぶねーちょっと焦げてるけど多分大丈夫でしょ」
「はい、はんぶんこ」
そういって八木は絶対半分とは言えない少ない量を渡してきた
「おい八木?」
「ジョークジョークはいどーぞ」
そうして俺らが魚をゆっくり食べていら夕方になってしまった。
「やべー寝床も確保してないのにどうしよう」
「オオカミが出てきたりしないよな」
「おい植田フラグ立てんなよ」
その時遠くからオオカミの遠吠えのようなものが聞えた。
「フラグ回収はっや」
「いやいやまだ目の前に出てきたり姿を見たわけじゃないんだから」
「ガサガサガサガサ」
「あー多分狼だねこの流れ」
そして出てきたのは藍色の狼だった。
「どうしてだよ!」
「運が悪いね植田」
「ファイヤソード」
「斬撃!」
「キャイン!」
一匹目のオオカミがやられた瞬間に後ろの草むらからオオカミが3匹出てきた。
「うっわまじかまだいんのかよ」
「植田援護よろしく」
そういって八木は突っ込んでいったが植田の斬撃にあたってしまった
「いってええ!」
「あ、ごめんテヘペロ」
「許さんぞ~植田ー」
「そんたことより前見ろ八木」
そのとき八木の後ろからオオカミが八木を爪で切り裂いた
「ザクッ」
「うっ」
「八木!おい八木!」
「ステータス」
八木橋 種族アース・ヒューマー「3」
状態 普通
Lv:5/30 HP:20/30
MP:10/10 AT:15
DF:15 素早さ:20
SP: 0 ランクE
「オッケーまだいける、植田斬撃打てるか?」
「ああまだいける」
「もういっちょ!」
そういって八木はファイヤソードで切りかかったがオオカミによけられた。
「斬撃!」
よけたオオカミに追撃して重傷を負わせたぜ!
「ナイスアシスト」
「八木くんちゃんと当てようね~」
「だ☆ま☆れ」
「グルルルル」
「なんだ?まだやる気かこいつら?」
「ガウ!」
「サッ」
「あ、帰った」
「仲間を呼びに行ったかもしれない、ここを離れよう」
凜檎の旅路 黒山羊 @yage0308
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