第10話

夕方まで教室で寝ていた。

何のために学校に来たんだろう。



わたしはいったん帰って着替えて、組に向かった。

誰にも付けられてないか確認しながら。


淳士さんに呼び出されたから組に向かった。

組の一番上の階に進んだ。横にいたのは來斗。


「淳士さん、なに?」


「早かったな、りんな」



ギュッとわたしを抱きしめた。




傘下も含めての会議があるらしい。

わたしもそこに参加するように伝えられた。わたし、今組に関わらないほうがいいって言ってたのに何考えてるんだろう。


不思議だった。

淳士さんがわたしのそんなこと言うなんて。




「なにかあったの、淳士さん?」



聞いてもなにもって答える不思議な人。



最初会ったときはほんとに殺気ビンビン伝わって、本当に殺されるって思った。



けどこの人はそんな人じゃなかった。



いつも何考えてるかわかんないけど、すごく仲間思いな人。



今では私の事すごく大事にしてくれる人。

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