第2話

夏休みに入り

お互いの家を

行き来するようになった。



お互いの両親とも打ち解けて

夕飯を食べて帰る程の仲になった。



たくさんの初体験を彼とした。



心も体も彼に捧げて

彼に満たされて幸せだった。



クリスマスには

夢の国に行った。

あまりにも楽しくて

春になったらまた来ようと約束をした。









その約束の春に

彼は入院した。





頭の中に

悪いものが出来ていた。



神経がはびこる部分を巻き込んでいるため

手術が出来ず、

放射線治療をして小さくする

と彼の親から説明された。



私は毎日お見舞いに行った。



治るもんだと思っていた。






無知だった。

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