3#どうしても布団が欲しい無双ワイバーン

 「えええいっー!!布団が欲しい!!布団が欲しい!!」


 天下無双ワイバーンのメンチに苦汁を舐めれ続けてきた他のライバルがダンスバトルの練習に明け暮れる中、

 当の天下無双のメンチは、冷たい居心地の悪い地面に寝そべって考え事をしていた。


 「だって俺・・・何にも踊れないんだもん!!

 どうしても、手足が縺れて!!直ぐに転倒するんだもん!!


 さあ、踊らずしてどうやってこのダンスバトルに勝つか?!

 あーーーーーー!!布団が欲しい!!布団が欲しい!!布団が欲しい!!布団が欲しい!!

 そうだ!!」


 ワイバーンのメンチは何か思いついたとたん、前脚の翼を拡げて空高く飛んでいった。


 「ダンスが踊れなくても、派手ないでたちで勝てるんじゃなかろうか?

 さあ・・・どんなスタイルで、このダンスバトルに挑むか?!」


 そうこうしてるうちに、ワイバーンのメンチはいつの間にか人間が大勢住む街に来ていた。


 街には、いろんな人間の服や飾りや・・・


 「これは・・・そうだ!!これだ!!」


 ワイバーンのメンチは、目の前の何かを見つけて後ろ脚で丸ごと掻っ攫おうとした。


 「あっ!!お尋ね者のワイバーンだ!!」


 「確かあいつ、ギルドで賞金首になってる害悪ワイバーンじゃ・・・」


 「勇者を呼べーー!!勇者を!!」


 「いや!!俺達が賞金を貰う!!」


 巨大なワイバーンが、街に出没したらどうなるか?


 忽ち街中は騒然となり、いきなり弓矢や攻撃魔法がワイバーンのメンチ目掛けて飛んできた。


 「ひぇーーーーー!!ダンスバトルする前に人間にジ・エンドにされちまう!!」


 ワイバーンのメンチは、後ろ脚に街からくすねたダンスバトルに勝つ為に必要なものを掴んだまま、前脚の大きな翼を慌ててはためかせて、街から逃げていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る