彩り

@ryuudi

第1話 認識

僕が生きていた世界に彩りが無かったことに気づいたのは、好きなものを見つけた時だった。


これまで彩りが無くても生きていたのに、今では逃さないように手からこぼれ落ちてしまわないよう必死になっていた。

これが僕にやる気というものの原動力になっていたのは親や兄弟にとっても予想外だったと言われた。

僕に彩りをくれたのは有名なアイドルのダンスと映画です。

そのアイドルのダンスは何とも奇妙なものに見えるもので省エネダンスとも呼ばれていて、僕は彼女の踊りに魅了されていた。

僕がファンになる前から複数の映画に出ていたアイドルの作品をレンタルビデオショップで見つけたのは、明日の私の見つけ方という作品でした。

その映画を鑑賞し気づきを得たことは他人からしてみれば、なんてこともない気づきだったのかもしれないが僕にとっては人生を変える大きな気付きでした。

その後は推しのアイドルが出ていない映画やドラマ、アニメに特撮とジャンルを問わず鑑賞していくことになって、小説や漫画に歴史書籍にも手を出していく始末で、無気力な僕を知っていた人達は驚きはしたが同時に安心もしたそうだ。


彩りというものを得れば心に余裕が出来、余裕が出来たことで人に関心を示せるようになった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

彩り @ryuudi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る