幼馴染
るーみりおん
幼馴染(完結型)
私、
「なぁ華澄………………」
「なに?」
「ごめん…… 別れよ…」
デート中に告げられた心に響く幸せが割れる音。
涙が出そうだったがこらえ、「わかった」と承諾してしまった。
この涙をかき消すために幼馴染みの男友達の
「別れたから飲も...... お酒買ってきた……」拗ねながら言った。
「やけ酒か。…いいぜ寒いだろ?入りな」
「なおちゃ〜ん ありがとぉぉぉ!!」と泣きながら部屋に入る。
元気を出させるために直輝は昔話をしてくれた。
「なぁ高校時代に言い損ね た事言っていいか?」
と唐突に言われた。
「なんだよ……」
「あの...... えーと... 俺と付き合わね?」と耳を赤らめて言う。
嘘だと思い、もう一度聞いたら「だからー!俺と付き合ってって言ってんだよ!!何回も言わせんなよ……」と顔を逸らす。
急な告白で頭の中は真っ白、飲んでいるから顔は火照って真っ赤だ。唖然としていると直輝が口を開く。
「俺は『本気』だからな?」とどうやら本気らしい。
「よ…よっしゃ!付き合ってやろう!!」とお酒のテンションで言ってしまった。
おっちょこちょいが招いたものだが悪いものではない。
そして今に至る。ベッドに横たわった私。その横に私を抱き枕のように扱い寝てる『夫』の直輝。
私は抱きしめながら言う「.......... ありがと う.......直輝」
幼馴染 るーみりおん @rumillion
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