第22話 夏が始まる

side:勝村

何にもしないうちに1学期が終わりかけ。いよいよ夏休みだ。

今年の夏こそは、計画的に宿題を終わらせ、自己研鑽に励もう。と、毎年思う。


しかし、失敗する。

計画に問題はない。計画を実行する力がないだけだ。

やり始めたら意外と進むぞ…というのが適応されないのが夏休みの宿題。


どうせ今年もだらだら過ごすんだ。

と思っていたら、友人の上田さんに夏祭りに行こうと誘われた。


しかし、うちの地区の夏祭りは、土曜日の夕方が多い。5時から8時。私はその時間、習い事で行けないことを、上田さんは知っているはずだ。


「…土曜日の夕方は予定があって‥」


「調べてたらあったんよ。日曜日の10時から8時までやっとる祭り。」


ということで、参加することにした。


「あと、宿題する集まりするけん、来てな! 日程はLINEする!」


夏はだらだらするかと思ったら、予定が埋まっていく。


町内会のラジオ体操にも参加することになった。


ボランティアも4つほど、参加することになった。


将棋大会にも参加することになった。


まあ、忙しい方が、だらだらせずにすんで良い。誘ってくれて嬉しいな。


部活があるのを忘れてた。被ったら部活を休もう。

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