愛の欠如
紫月 文
愛の欠如
煌々と照る月光のもと、夜の喧騒を包むネオンの下劣を呪う。進めど進めど、音の渦。心も凍るほどの孤独の底で、冬を、この世を憂う。
点滅する「進め」との、無限とも思える数メートル。届け。けれども、無念。俯くと、道路の舗装の上。頬を零れゆく、絶望を告げる粒。
そこへ、降雪のぽつぽつと。ふと、その方へ、目を向ける。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
煌々と照る月光、全てを包むもの。憂う心も、もう噓のよう。
愛の欠如 紫月 文 @shidukihumi
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