概要
あの夢を見たのは――目を覚ましたくない夢の世界
わたしは毎晩、雲がいっぱいの夢の世界に逃げていた。そこはふわふわで、オーロラや虹がきれいで、現実の嫌なことなんて何もなかった。9回目の夢で、雲に乗るペネロペとまた会えた。ペネロペはわたしにそっくりで、「ぼくは鏡だよ」と笑う優しい友達。二人で雲の山を滑ったり、競走したり、楽しくてたまらない。わたしは「ずっとここにいたい」と言うけど、ペネロペは「現実に戻らないとね」と優しく言う。10回目の夢でも、わたしは「帰りたくない」とつぶやく。ペネロペは困った顔で「君が頑張ればまた会えるよ」と教えてくれた。
苦しくなってきたな……
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