私のもの

@wanwanwan123

となりの家に住む4つ年上の、お姉さんを唯は子供の頃から、ずっとずっと好きだった。母子家庭だったからか、しっかりものだった彼女を唯は少し尊敬したりもした。

彼女の髪の色も彼女の服から、ほのかに香る優しい匂いも、色白の腕も魅力的に感じられて大好きだった。瞳が綺麗で大きな目は最高で、唯の憧れでもあった。

その瞳が、愛ちゃんが、唯の家に来る事になるなんて、信じられない。だって、住むって、何、家族になるって、何言ってくれてんの？こんな事ってあるわけ？

嬉しすぎで、唯、自然発火しちゃうから！

愛ちゃんが、唯の姉妹になるって、ないない！だって、違うし、駄目でしょ姉になんかなったら、困るから唯。

住むのは良し！嬉しい。

でも姉妹、やりたくないし！

そんな唯の絡み合う気持ちとは関係なく、知らんぷりして時間は過ぎた。

それから、数ヶ月たった頃には、前の愛ちゃんの家には、新しい家族が入っていた。

夜

「唯、早く！一緒に入るよ！お風呂入るよ！」と、愛ちゃんが、唯を呼ぶ声が聞こえてくるけど、本当に唯には、きついんだって一緒にお風呂が……

「早く！」

なんか、怒ってるし愛ちゃん。

「はぁ～い、行く」

ああ、照れまくりの時間の始まりか……

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