fileNo.1「仲間」

あれから数日、僕は東京で暮らしていた。

「なぁ、なぁ、三笠〜組織を創ろうぜ〜!!」

そう言いながら肩を揺らすのは、上原俊明。東京都目黒区に住んでいた男だ。…そして赤竜を倒したからめちゃめちゃ絡んできたやつだ。…めんどくさいこいつ。

「…力を持った仲間ができたらな。」

「…えー、お前…普通に強いんじゃん。」

そう言いながらこのバカは、肩を揺らして来やがった。

……ヤベ…吐きそう。

「…わ、わかった。組織はつくる…でも、条件がある…」

「………その条件とは?…」

……な、なにも考えてねー。…じゃあ…

「強い仲間が1人できたらな。」

「…じゃあ、クリアだな。!」

「…え?」

そんな、スットンチョウな声が出た。そしてそんなおかしなことを言う男が目の前にいた。

「…だって俺、強いもん。」

「…いやいや、赤竜も倒せないくせして、よく言うもんだ。」

「……俺にだって、ステータス見えるもん。」

「それでも、称号だけはみんな持ってなかったし。」

「…でも、三笠のはなんか文字化けしてたし。…でも、俺には称号がある。〝旭日英霊キョクジツノエイレイ〟て言う称号がね!!」

そう言いワチャワチャしていたら。この場所に近づく足音が聞こえてきた。でも、そんなことも気にせずにワチャワチャしてたら、頭を思いっ切り殴られた。

「…お前等、いい加減にしろ。」

そういい、頭をまた思いっ切り殴られた。

…ふつーに痛い。何で地面にめり込む力で殴られてんだ俺。…腹いせに何かやってやる…!

「…お前に組織の参謀総長兼第一攻撃隊に任命する。」

「……はぁぁぁぁぁぁ!!」

そう叫ぶ彼女とは違って、上原は、組織ができることに、喜んでいた。

……まぁ、彼女強いからいいでしょ。

◯◯◯

 「「……すみませんでした。」」

「…よろしい。」

彼女は、女子にしてはすごーーーーく低い声で、そう言ってきた。

今、俺たち2人は、タコ殴りにされその後に正座6時間+迷惑だったからという理由で腕立て伏せ600回をした。……鬼畜め。…と思ったが、彼女の固有能力〝神獄〟に入れられるのが怖いので言うのをやめた。

「じゃあ、組織の結成を街のみんなに伝えるか。」

…そう僕は今のところこの街の英雄だ。なぜならこの都心の街で暴れていた竜を殺したのは僕だったのだから。

「…ま、いくか。」

そう言い僕は廃ビルから出て、街のみんなのところに行くのだった。


 ー説明ー

〝称号 旭日英霊キョクジツノエイレイ

 •特性 半径50m内の敵を飢餓、脱水状態にする。

•特性 Lv2で解放

 •消費コスト 魔力50%消費

 •大和の記憶。とある神社にて強化可能。


〝固有能力 神獄〟

 •特性 別の空間に移動させる。

 •消費コスト なし

 •下級の神なら一時間で消滅させる。上級の神なら6時間で消滅させる。…三笠は、200時間耐えた。※神獄内の1日は外の一時間。


◯◯◯

「や、やめてくれ!!」

「戦争というものは、そんな言葉では止まらない。」

そう言い俺は、転んで立ち上がろうとする男に銃口を向け、引き金を引いた。引いたと同時にバンなんていう銃声が響き渡るのだった。

「帰ってきたか、〝戦場の死神〟さん。」

ため息をつきながら俺は、机に肘をつく男を睨みながら言う。

「あぁ、そうだな〝カルトス帝国連邦〟参謀総長 カルラ=フォン=ダイアリー」

そう言うとその男は拳銃を取り出し机の上に置いた。

「…そう言うな。コードネーム狼王ウルフ…君に大本営より命令だ敵の殲滅が完了したので君には情報秘匿のため死んでもらう。」

その言葉を聞き反撃の態勢をとろうとするが周りは、防御魔術を展開した連邦の魔法師団に囲まれていた。

「…サヨナラだ、なにか言い遺すことはあるか。」

「…俺は、まだ終わらない。世界最恐の傭兵はこんなところでは終わらないぜ。」

「…そうか、」

「まぁ、じゃあなクソや…」

その言葉を言い終わる前に私は引き金を引き銃声が辺りに響き渡るのだった。


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崩壊した世界で皆で生きる! ゆっくり朔 @yukuri_saku

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