泣きました。
作者さまが推しをもっておられたことは知っていました。その道で生きてこられたことも。その過程は、ご自身の筆によって詳細に、なのにどこか愛らしくてくすって笑ってしまう描写で描かれていますから、ここで語る必要もないでしょう。
泣いてしまったのは、そのエネルギーに。
推しを推すのはあたりまえ、おいかけるのもお金をつかうのも普通のこと、っておっしゃるかもしれません。たしかにそうかもしれません。
でも、作者さまのは、ちがう。
作者さまが結婚されて、推しのグループも活動休止となって、推しはテレビのなかで静かに笑っていて、作者さまもお子さまをその手に抱かれながら、それをみて微笑んで。
だけど、わたしには見える気がしたんです。
そこに流れる溶岩の温度、星々の煌めきを押しのけるほどの光量。
それが彼女のなかに眠っていて……や、眠ってない。生きて動いていて、それがいまの彼女の輪郭のなかでどうにかバランスを保っていて。
推しを推す作者自身が、とてつもなく眩しい。
その、彼女自身が持つ遥けきエネルギーを感じて、作者さまのいのちを感じて、そうか、そういうことかってひとりで納得して、わたしはなぜか泣いたんです。
なんじゃこりゃ。
レビューになってないしょやね。
もう! いいや!
とにかく! ほれ! 読んで読んで!!