ついてくる手

黒蛾骸彦

手形

2017年の冬。

ボーイスカウトのスキーに参加しました。

夜6時に夜行バスに乗りきめた座席に座りました、わたしは車酔いがその頃激しかったため窓側にその隣は仲の良い友達C子ちゃん、通路を挟んだ二つ席にほかのA子ちゃんB子ちゃんの2人の友達が座りました。

通路を挟んだ窓側の席のA子にお菓子を渡そうと目をやると窓に手が張り付いていました、最初は「見送りの親かな?」と思いましたが冷静に考えたら高さがある為そお簡単には届きません。

よく目を擦ってもう一度見ると手は消えてました、あれはきっと眠かったみたと自分に言い聞かせて友達と会話をし、夜10時に寝ました。

しかし夜中の2時に目が覚めてしまい、窓とカーテンの間に入り外を見て暇を潰そうと思い雪が積もる道路を見てました。

すると視界の上に何かがひらひらしており上を間やがると、バスの上からこっちに手を振っている手がありました。どお考えてもそこに人は居ないし手の角度や方向も変、右手のような手は血などかよってないほどに真っ白でした。


その後驚いたのか見間違えだと思って寝たのか記憶がありません。

その日から周りの人たちが怪我をするようになりました、一番最初に手を見た席にいたA子は右手を骨折その二年後には喘息が悪化近所の病院に入院もしていたらしくその子の隣の席のB子は自転車で右足を負傷、私の隣の席にいたC子は右目にものもらいなどできたりと右側の負傷の子が多いです。

いつわたしにもくるのか、特にわたしはこっちに手を振る右手をガッツリ見たので彼女達よりも大きな何かが来ることでしょう。

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ついてくる手 黒蛾骸彦 @Kurogakarahiko0326

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