第100話

そして、放課後…

俺は遥香の席へと向かっていた。



「遥香、帰るぞ?」



「えっ?湊汰、今日は部活ないの?」



「あるけど、いいから帰るぞ。」



「えっ、でもあたし…放課後、話があるから体育館裏に来てって3年の先輩に言われてるんだけど…」



「チッ、」



「湊汰?」



舌打ちした俺を不思議そうに見上げる遥香。その表情が、小動物みたいで可愛くて思わずにやけそうになるのをグッとこらえる。




「もしかして…お前、行くつもりなのか?」



「だって、呼ばれてるから行かないと悪いかなーって…」



コイツほんとにバカだな。

そんなとこに一人で行ったら絶対に襲われるって分かんねーのかよ?



でも…

このまま帰って、また遥香に近付こうとされたらたまんねーし。



しょうがねー…

アイツのところに行くか。




「じゃあ、行くぞ。」



「えっ…ちょっと、わっ!」




俺は、遥香の腕を掴んで体育館裏へと歩き始めた。

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