第96話

葵は、あとは二人でごゆっくりー!

なんて言いながら、どこかへ歩いていってしまった。



なんて、薄情なヤツだ!




ゆっくりと、湊汰のもとへと歩いていくと呆れたようにあたしに視線を向ける湊汰。




「バレてねーとでも思ってた?」



「…はい。」



「ったく、」



「ごめん…なさい。」



「俺、遥香が出てきてくれるかなって思ってずっと待ってたんだけど?」



「えっ?」



「湊汰はあたしの彼氏なのっ!とか言ってくれるかなって思ってたんだけどなー?」



「そ、そんなこと言えないよっ!」



「だろうな、お前にはそんな勇気ねーもんな?」



「……」



「そんなふてくされた顔すんなよ?ブスになるぞ?」



「ひっどー!もう、湊汰なんて嫌いだもんっ!」



「へぇー、」



「な、何?」




ニヤリと黒い笑みを浮かべる湊汰に思わず背筋がゾッとする。



なんか、顔が…怖い。

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