第95話

『入学したときから、ずっとセンパイのことが好きだったんです。』



「……」



『だから…付き合ってください。お願いします…』




そう言った女の子に、湊汰は黙り込んだまま。

湊汰、どうしたのかな?



もしかして…




「ごめん…」



『っ、』



「俺、彼女いるから…」




そう言ってくれた湊汰に、嬉しい反面…女の子の気持ちを考えると、なんとも言えない心地がした。




『そう…ですか。』



「ごめんな、」



『いえ…こちらこそ、急にごめんなさい。』




「いや、気持ちは嬉しいんだけど…彼女いるから。だから、君の気持ちには応えられない。ほんとに、ごめんな。」



『いえ、分かりました。』




そう言うと、女の子はそのまま歩いていった。




すると…




「人の告白現場を覗き見するなんて、お前もかなり悪趣味だな?」




と、こちらを見ながら言った湊汰。




っ、うそ!

あたしたちが見てたことに、気づいてたの!?

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