*side遥香

第80話

ある日の夜のこと。



あたしはいつものようにベッドで湊汰と二人、話をしていた。



「明日から、寂しいな…」



「3泊4日だからすぐ帰ってくるって。」



「……」



「な?」



「…うん、」




そう、明日から湊汰は副担任としての修学旅行の付き添いで3日間帰ってこないのだ。




「遥香は寂しがり屋だもんなー?」




そう言われ、いじけたあたしが頬を膨らませると、それを片手で掴んできた湊汰。




「そんな顔、すんなよ。俺まで行きたくなくなるだろ?」



「だって…」



「夜はできるだけ時間作って、電話するようにするから。」



「うん。でも、お仕事サボっちゃダメだからね?」




「ああ。だから、3日間だけの辛抱な?」



「うん、分かった。」




そう言ったあたしに湊汰はそっと髪を撫でてくれた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る