第77話

そうしている間にも、



「パパー!」




そう叫びながら俺たちの寝室へと泣きながら走って来た琉生。




その手には、お気に入りのクマのぬいぐるみが握られていて…



どうやら慌てて走って来たようだ。

やっぱり、今のは怖かったみたいだな?




「ヒクッ…パパ…怖かったよっ…」



「大丈夫だから。ほら、泣くな。な?」



「ヒクッ…う…うん、」




泣いている琉生の頭をそっと撫でると、優しく微笑んだ。




「パパ…っ、」



「ん?」



「今日は…パパたちの部屋で寝てもいい?雷さん…怖いよ。」



「しょうがないな、今日だけだぞ?」




俺のその言葉に笑顔になる琉生。




「まぁ、それに…雷が怖かったのは琉生だけじゃなかったみたいだしな?」




そう言いながら隣にいた遥香に視線を向けると、唇を尖らせているところから、どうやらいじけているらしい。

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