第74話

「遥香、許して?」



「嫌だもん…」



「俺が好きなのは遥香だけだって。」



「……」



「それだけは、神に誓う。な?だから、許してよ遥香。」




困ったように、あたしの顔を覗き込む湊汰に少しずつ笑いが込み上げてくる。



湊汰、すごくテンパってる…




「フフフっ…」



「えっ?」



「いいよ、湊汰のこと許す。」



「遥香…」



「湊汰がテンパってるの見たらなんか、自分が怒ってるのがどうでもよくなっちゃった…」



「何だそれ…」



「それに、神に誓ってくれるんだもんね?」



「っ、それは…」



「誓ってくれないの?」



「いや、誓うよ。お前のことを一生好きでいるって、一生お前しか愛さないって誓う。」



「あたしも、誓うよ?」




その言葉に湊汰は優しく微笑むと、




「じゃあ、誓いのキスな?」




耳元でそう囁き、そっとキスをした。

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