第66話

しばらく空を見上げていてもなかなか星は流れてくれなくて…



「……ッ、クシュン!」



「湊汰、寒いの?」



「いや、大丈…ヘッ、クシュン!」



「やっぱり寒いんじゃん。ちょっと、待ってて?」




そう言うと、あたしは部屋にブランケットを取りに戻った。




あたしに上着を貸してくれたから、やっぱり寒かったんだよね?




「はい、これ羽織って?」




ベランダに戻ると、あたしは手に持っていたブランケットを湊汰に手渡した。




「サンキュー……」




湊汰はそれを自分の肩にかけると、再び後ろからギュッと抱きついてきた。




いわば、二人でブランケットに入っている状態で…




「こうしたら、お前も寒くないだろ?」



「フフッ、ありがとう。」





湊汰の顔を見上げると、優しく微笑んでいて…

その笑顔に思わずキュンとなる。



凄く、あったかい…

それに、ちょっと幸せかも。

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