第3話

「あ、そういえば…」



遥香は何かを思い出したようで、俺の腕をスルッとすり抜けるとこちらを向いた。




「ん?どうした?」



「あたし、怒ってるんだよ!」




またもや唇を尖らせながら怒っている遥香。

不謹慎だけど、そんな遥香が可愛くて仕方ない。





「怒ってる?」



「昨日のこと覚えてないの?」




そう言われて、昨日のことを振り返ってみる。

昨日は確か……



仲のいい先生たちで飲みに行って、帰りが遅くなったんだったか?




お酒もかなり飲まされて…

そう言えばで昨日の夜からの記憶が全くと言っていいほどない。




「俺、昨日の記憶がないんだけど…」



「湊汰さ、本当に覚えてないの?」



「俺、何かヤバイことしちゃった?」



「……もういいよ、覚えてないんなら。」




呆れたようにそう言い放った遥香の腕を瞬時にパッと掴んだ。

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